不足しやすいマグネシウムを補うには?
現在の日本人のマグネシウムの摂取量に関する正確なデータはありません。食生活が欧米化し、カルシウムの摂取量はほぼ所要量に近いところまできていますが、マグネシウムは昔の人に比べて、次のような理由から現代人は非常に摂りにくい環境に置かれていると言えます。
ストレス
ストレスや慢性的な睡眠不足によって、マグネシウムが尿中に失われてしまいます。
カルシウムの摂りすぎ
所要量に届いていないとはいえ、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスからすると、食生活がカルシウム摂取に偏りがちの傾向にあることは間違いありません。牛乳をガブ飲みする人や、カルシウムだけの錠剤や健康食品を口にしている人はその傾向にあります。余分なカルシウムは尿中に排泄されるのですが、その際、マグネシウムも同時に体内から排出されてしまいます。
飲酒
アルコール類も、身体からマグネシウムを奪ってしまいます。アルコールが身体の中に入るとすぐに、尿中へのマグネシウム排泄が増加します。
その他、食べすぎや加齢、激しい運動もマグネシウム不足の原因と考えられています。
マグネシウム不足にならないためには、食生活を見直すことが大事です。昔はにがりを使った豆腐や海水から作られた粗塩によって、日常的に簡単にマグネシウムを摂ることができました。しかし、現在のにがりを使わない豆腐や、工業的に作られた精製塩はマグネシウムの含有量が少なく、意識的に食生活に注意を払わないと、マグネシウムが不足がちになってしまいます。次のような食品にマグネシウムが多く含まれています。
- 海藻類
- 昆布、ヒジキ、アオノリ
- 種子類
- 玄米、豆類(大豆、アーモンド、落花生)、ゴマ
- 魚介類
- タタミイワシ、煮干し、イカ、アサリ、ハマグリ、スジコ



コメは精米の過程でマグネシウムが減ります。玄米に比べて精白米はほぼ5分の1になってしまいます。小麦でもパン、うどんなどの原料にするため精粉することでマグネシウムが減ってしまいます。
野菜は、農薬を使ったものは、農薬を使用しないものよりマグネシウムの含有量が減少するといわれています。また、スーパーで売られているカット野菜もマグネシウムが流出して減少しています。
環境面、食生活、食材の現状からいって、現代は食品からマグネシウムを摂取するのが難しい時代といえます。そのため、マグネシウムが含まれているバランス栄養食品を活用することがすすめられますが、ミネラルウォーターを飲用することもマグネシウムの補給に有効な方法です。しかし、日本の山の水でつくられたミネラルウォーターは軟水で、カルシウムやマグネシウムが少ない水です。マグネシウムの含有量が多いミネラルウォーターを選ぶとなれば、硬水であるヨーロッパのミネラルウォーターということになりますが、海の水はそれ以上にマグネシウムの含有量が多いのです。